主な活動INVESTIGATION

WHO 版 PFA

心理的応急処置(Psychological First Aid : PFA)とは

支援者が被災者や犯罪の被害を受けた方などと関わるとき、どのように声をかけたり、何に気をつけて接したらよいのでしょうか。PFAは、そのような疑問に応えるための心理的応急処置です。今まで世界中でいくつかのPFAが開発されてきましたが、WHO(世界保健機関)が中心となって開発したものは、もっとも広く用いられています。ストレス・災害時こころの情報支援センターでは311震災の後、WHO版PFAを導入し、積極的に研修、普及を行ってきました(研修情報は下記)。
PFAは、危機的な出来事に見舞われて、苦しんでいる人の心理的回復を支えるための、人道的、支持的、かつ実際の役に立つ様々な支援をまとめたものです。心理的(サイコロジカル)という言葉を使っていますが、社会的生活をささえるための支援も含まれています。また、災害弱者や支援者自身のケアもできるように工夫されています。
災害などの応急対応でPFAを用いることは、国連の機関間常設委員会によるIASCをはじめ、さまざまな国際的ガイドライン、組織において推奨されています。

WHO版PFAとは

2011年に公開されたWHO版PFAは、国際的に最もひろく受け入れられ、普及されています。その開発には、精神医療の専門家だけではなく、アフリカや南アジアといった地域で実際に国際緊急時支援や難民支援にあたってきたNGOなどの実務者の意見が大きく取り入れられており、幅広い人々にとって分かりやすく、使いやすいものになっています。WHO版PFAは見やすいマニュアルとしてまとめられており、日本では2012年以降、ストレス・災害時こころの情報支援センターがWHOと契約を交わし、精力的に普及をしています。

WHO版PFAマニュアル
WHO版PFAマニュアル(英語)
エボラ出血熱におけるPFA マニュアル(英語)

PFA研修会とは

PFA研修会では、被災者や被害者に対して実際にPFAを実施し、回復を手助けする方法を学ぶことができます。

(参照)PFA JAPAN( http://pfa-jp.org

PFA研修・講演会実績

  一日研修会
(4時間以上)
講義・講演会
(4時間未満)
合計
開催数 参加人数 開催数 参加人数 開催数 参加人数
令和5年度 21 443 13 513 34 956
令和4年度 2 35 26 1134 28 1169
令和3年度 0 0 45 2330 45 2330
令和2年度 0 0 26 1825 26 1825
令和元年度 33 860 17 886 50 1746
平成30年度 39 971 18 1141 57 2112
平成29年度 30 625 24 1859 54 2484
平成28年度 40 842 28 1439 68 2281
平成27年度 47 1015 31 1356 78 2371
平成26年度 35 815 14 982 49 1797
平成25年度 22 510 10 693 32 1203
平成24年度 7 154 5 140 12 294
合計 276 6270 257 14298 533 20568

※令和元年3月〜令和4年3月は、COVID-19の影響により対面での一日研修会の受付を中止(現在は受付再開)

一覧へ戻る

pagetop