大きく

ふつう

文字サイズ

TOP 資料 > 被災認知症支援マニュアル(医療用)

被災認知症支援マニュアル(医療用)

編集:日本認知症学会 被災者支援マニュアル作成ワーキンググループ
委員:山口晴保(委員長)、大澤 誠、藤本直規
オブザーバー:森 啓(理事長)、池田研二(副理事長)、中島健二(専門医制度委員長)、秋山治彦(事務局)、川畑信也(実践医療)、粟田主一(現地活動)、高橋 智(現地活動)

医療用 1版 2011年4月18日作成

発行:日本認知症学会
事務局 〒156-8506 東京都世田谷区上北沢 2-1-6
(財)東京都医学総合研究所内

はじめに

このマニュアルは医療用です。このたびの大震災で被災され、避難所などで生活されている認知症の人と家族を支援するために、日本認知症学会の専門医が知恵を出し合い、現地で認知症医療に携わる医師や看護師など医療職の活動に役立つことを目標にして作られています。

マズローの欲求段階を基に人間の欲求を示すと、まず、「寝る場所と食べ物の確保」、次に「健康状態の保持」、そして次の段階が「仲間がいて安心して過ごせること」、そしてさらに「役割があり他者に認められること」、そして最上の段階が「自己実現」です。

このマニュアルでは寝る場所や寝具、および食べ物や水が確保されていることを前提にしています。認知症の人と家族がぐっすり寝れて充分食べられる環境が先決です。そして、健康状態を維持する医療が提供され、認知症の人と家族が安心して生活し、役割と生き甲斐を持って生活できることを支援する実践的な医療マニュアルをめざしています。したがって、エビデンスに基づく標準的な医療ガイドラインではありません。

なお、本マニュアルは、被災現場での認知症を専門としない医療職向けアドバイスを載せたものです。薬剤の処方に関しては、医師を対象としています。最終的な判断は、現場で認知症の人を直接診ている医師等に委ねます。